市川サツ

一度食べたら虜になるはず

知る人ぞ知る、大人気商品「クレソン」。全国各地の三ツ星レストランに卸すため、藤里に足しげく通う業者もいるほどだ。プロの料理人たちが口をそろえて、「こんなにおいしいものは滅多にない」と評価する最強の味。採れたものをそのまま皿に乗せ、オリーブオイルと塩コショウをまぶせば、レストランの前菜のできあがり。口に入れると爽やか香りとみずみずしさが広がり、噛めば噛むほど素材の味がとろける。柔らかいのにシャキシャキとした食感は、藤里産ラム肉も相性抜群だ。そんな“大人気商品”を生み出しているのは、市川サツさんである。

年間を通して出荷できるように

サツさんが「クレソン」の栽培を始めたのは、20年以上前のこと。知人から受け取った、たった一つの苗からスタートした。「白神山地からの湧水の流れる土地で水が良いから、どんどん育つ」。とは言うが、生産者の苦労は絶えない。

サツさんが行う「クレソン」のハウス栽培は、基本的に1年中出荷できる。しかし、冬場の冷たい水の中に足をつけて収穫を行い、夏場も蒸し暑くなるハウスの中で作業を行う。収穫は季節関係なく通して行えるが、「クレソン」にとっても温度や湿度の影響は避けられない。気温が上がれば葉が固く、苦みのあるものになってしまう。気温が下がれば、食べごろの状態になるまで時間がかかる。いずれにしても、収穫量が限られてしまうのだ。「1番優先して出しているのが、ここ「白神街道ふじさと」。でも納品すればすぐなくなるし。まだまだ足りない」と話す。

少しでも多くの方に「クレソン」を届けたい

「せっかくここまで買いに来てくれるのだから一人一人に「クレソン」を食べて欲しい」と願うサツさん。だが、どうしても収穫量が限られてしまっているため、難しいところもある。まとめ買いを希望するお客さんに対して、他にも買いに来る人もいるからと自ら頭を下げる場面もあるそうだ。「これ以上お客さんが増えても、期待にそえないんじゃないか」という葛藤がある中でも「少しでも多くの人に、食べて欲しい」という気持ちはなくならない。そんなサツさん想いが詰まった「クレソン」ぜひ一度ご賞味ください。

市川サツのレシピ

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