淡路アヤ

地元で人気!アヤさんのいぶりがっこ

「いぶりがっこ」は、県民お馴染みの伝統的な漬物。長い秋田の冬を越えるために重宝されてきた保存食で、噛んだ瞬間から燻製の香りが口いっぱいに広がる。各地区で作られているが、ここでは淡路アヤさんの「いぶりがっこ」が人気。馴染みのない方にも食べやすく、パリパリの食感がくせになるのでファンも多い。スライス済みのもの、1本切らずにそのままの形で、などお客さんの好みに合わせてパッケージされているのも特徴だ。アヤさんの商品は「素朴な見た目に少し彩りを添えた方がお客さんも買いやすいかなと思って」と、数枚のニンジンを添えられている。そのままご飯のおともとしてももちろん、刻んでクリームチーズと和えるなど、さまざまな方法で楽しめる。

大根作りから燻すまでを一人の手で

いぶりがっこづくりは、夏の終わりから始まる。8月下旬に大根の種まきをして、10月の中頃に大きくなったものを掘りだして洗い、燻す。器用なアヤさんは燻小屋まで手作りしている。「いぶりがっこ」は焚く時の木によって味や見た目が変わる、アヤさんはすべて桜の木を使う。畑の土づくりから燻して漬けて商品として陳列するまで、アヤさんは、手伝ってもらいながら一人で行っている。相当な重労働だが「毎年楽しみにしてくれて、喜んでくれるお客さんがいるから」と、アヤさんは一年に70㎏も入る樽に30樽仕込む。生産量が追いつかず、品薄になることもある。

人とのつながりが作り続ける理由

アヤさんのいぶりがっこづくりは、幼い頃の記憶から始まる。冬に囲炉裏に使うため焚いた木で、大根やにんじんなどを燻して干し、漬けたものを保存食として親が食卓に出していたのだそう。大人になっていぶりがっこを食べたとき、そのことを思い出し、自分でも作ってみようと思い立った。

アヤさんのいぶりがっこの味を求めてやってくる町外のお客さんは多い。「このいぶりがっこが好き」と喜んで買っていくお客さんの姿を見るのが、アヤさんは一番うれしいと語る。

アヤさんの子ども時代の思い出の味が、アヤさんの手によって、時代を越え人とのつながりを作っている。

淡路アヤのレシピ

登録されている記事はございません。

最新情報を毎日お届け!

レシピカテゴリ―

  1. 春のレシピ

  2. 夏のレシピ

  3. 秋のレシピ

  4. 冬のレシピ

最新情報配信中

  • Facebook
  • Instagram
  • Twitter