旬の野菜がふんだんに入ったカット野菜

春になると山菜、せりを店頭に並べる石岡桃子さん。以前稲作を行っていた田んぼの一角でせりを作り初めて10年が経つ。きりたんぽに欠かせないせりは、人気商品である。他にも桃子さんの商品で定評があるものは、カット野菜。一人暮らしや忙しい子育て世代の手助けになればと2年前から商品開発を行った。スーパーマーケットでもカット野菜が並ぶ姿は見るが、ここではその時期に収穫される季節野菜が入っている。旬の野菜を手軽に食べられるのは嬉しい。

山菜も手軽に食べられるように

山菜の中でも長期的に楽しめるミズは皮をむいて、スジを取り、ひとくちサイズにしてから調理をするのが一般的だが、後片付けまで考えるとなかなか億劫な人も多いはず。しかし、桃子さんは処理を全て完了したミズを袋詰めにした商品を提供している。白神山地の麓で育った新鮮な山菜を手軽にいただけるのが嬉しい。もちろん、カットしていないミズものも販売している。シーズンになると、１日に50束の注文が入ることもあるそうだ。「お客様が喜んで購入してくれることがとてもやりがいとなる」と桃子さんは話す。

ミズは天ぷらもおすすめ

桃子さんにミズの楽しみ方を伺った。春のはじめ頃にでる細いものは、食べやすい長さにカットして全て天ぷらにするのがおすすめ。また、梅雨明けの５月中旬から６月にかけて出る太めのものは漬物や炒め物に適しているとのこと。くたくたに煮るような煮物には適さないが、馬肉を肉じゃがのような味付けをしたところへミズを入れる煮物は格別とのこと。馬肉が手に入らない場合は、豚肉などでも同様においしく作れるそう。刻めばネバネバの食感となり、ミズタタキとして楽しむ人もいるが、火を通すとシャキシャキの食感が楽しい。普段山菜に馴染みのない方も、ミズが手に入ったら作ってみてはいかがだろうか。